イランと関係強化 覚書で投資呼び込む

 ダルミン・ナスチオン経済調整相は25日、来イしたイランのマフムード・バーエジー情報通信相と会談、両国の貿易を推進し投資を強化する覚書を結んだ。ダルミン経済調整相は「両国の貿易量は潜在的な国力を考えればまだ少ない。制裁中は金融問題などで停滞していたが、今後2〜3年で以前の水準に回復するだろう」と話した。

 投資調整庁(BKPM)によると、イランは2011年から14年にかけ、国内16のプロジェクトに630万ドルを投資した。エネルギー鉱物資源省によると、東カリマンタン州ボンタンで建設を予定している製油所について、イランが協力を検討している。同製油所では日産30万バレルを目指している。
 国営石油ガス・プルタミナはイランから年内に液化石油ガス(LPG)8万8千トンを輸入する見通しで、17年はさらに増加する。また、イラン政府は発電所建設事業にも参画する意向を示している。ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は貿易、投資、外交関係の強化を目指し、12月中旬にイランを訪問する。
■制裁中も友好
 12年に18億ドルだった両国の貿易額は、世界各国によるイランへの経済制裁や原油価格下落などを背景に15年は2億7300万ドルまで落ち込んでいる。
 しかし、インドネシアは制裁中もイランとの友好関係を継続、ことし1月にサウジアラビアがイランとの断交を表明した際には、レトノ・マルスディ外相が仲裁を図るなど関係は深い。インドネシアとしては、輸出の主力であるパーム油、繊維、衣料、工業製品の売り込みを図る。(平野慧)

経済 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly