「青年の誓い」88周年 各地で記念行事 統一国家の意義再認識

 インドネシアの民族意識が芽生える契機となった「青年の誓い」の88周年記念行事が28日、全国各地で行われ、統一国家の意義を再認識する一日となった。
 中央ジャカルタのイスタナ(大統領宮殿)では、午後7時から数百人によるパフォーマンスがあり、多様な文化、宗教、伝統が一つの国家としてまとまる様子を演じた。
 続いて、合唱団とオーケストラによるインドネシア・ラヤ(国歌)が演奏され、リオデジャネイロ五輪のバドミントン混合ダブルスで、インドネシア初の金メダルを獲得したトントウィ・アフマッド選手(29)とリリヤナ・ナトシル選手(30)が「青年の誓い」を読み上げた。
 「青年の誓い」は、インドネシア民族の一体性が高く掲げられ、一つの国家として独立するに至った原点。オランダ植民地時代の1928年10月28日、第2回青年会議で議決された。青年らが「一つの国家・郷土、一つの民族、一つの言語」をうたう「青年の誓い」を宣誓したことに起因する。
 中央ジャカルタ・クラマットの「青年の誓い博物館」は、実際に宣誓が行われた場所に建つ。普段の来場者は一日数十人程度だが、28日は午後3時までに約千人の来場があり、うち7割は学生だったという。
 博物館を訪れていた中学1年のパトリック君(12)によると、社会の授業で、青年の誓いに関するレポート作成をする課題が出たという。友達のムルフェン君(12)は「青年の誓いについて勉強して、自分がインドネシア人であることを誇りに感じた。一生インドネシアに住みたいと思うようになった」と話した。(江原早紀、写真も)

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