名所巡り交流深める おもしろツアーに21人参加
ジャカルタ市内の観光名所を巡る「ジャカルタおもしろツアー」が23日、行われ、日本語を学ぶインドネシア人8人と在留邦人13人が骨董品市場や博物館をめぐりながら交流を深めた。
午前中は中央ジャカルタにある骨董品市場のスラバヤ通りと世界最大級の大きさを誇るイスティクラル・モスクを訪れた。
在住歴2年の横田雅彦さんは「モスクに入ったのは初めて。ずっと気になっていたが、他宗教である自分が入っていいのかどうか分からなかった。入ってみてイスラム文化をより身近に感じた」と話した。
昼食時にはパダン料理店のスドゥルハナに立ち寄り、手で食べる習慣を体験した。小皿に乗った16種類以上のおかずがテーブルに並ぶと、インドネシア人に習い、ご飯とおかずを混ぜて指で少し押しつぶして3本の指で口に運ぶ参加者たち。「指先でも食べ物の触感を味わうことで、いつもより味わい深く、美味しく感じた」と話した。
その後、インドネシア銀行博物館とワヤン博物館を訪れ、通貨の歴史やワヤンの伝統文化を学んだ。
インドネシア人参加者で、日本語学習歴6カ月のウィニーさんは「インドネシアの文化を通して日本人と交流することができる貴重な機会。ただ、日本語があまり分からず、伝えられないことも多く残念だった。これからもっと日本人と話したいと思った」と語った。
バスでの移動中には、じゃんけん大会もあり、最年少参加者の荒木駿汰くん(7)が見事勝利。「テリマカシー」とインドネシア語であいさつすると、バス内に拍手が沸き起こった。
ツアーは、語学学校のジャカルタ・コミュニケーション・クラブ(JCC)主催で、年1回開かれている。(江原早紀、写真も)