代々木に響くアンクルン 日イ市民友好フェスに10万人

 日本最大級の日イ交流イベント「日本インドネシア市民友好フェスティバル2016」が15、16の両日、東京都渋谷区の代々木公園イベント広場内ケヤキ並木で開かれた。ことしで7回目を迎え、約10万人が来場した。         
 会場にはインドネシア料理の屋台が並び、ステージではイ人アーティストのライブや日本人のバリ舞踊などが終日開かれた。
 15日のステージのトップを務めたのは、西ジャワ州バンドン市のクリダ・アート・ヌサンタラ高校の男女生徒34人。舞踊やアンクルンの演奏に合わせた日イの歌を披露した。「心の友」などを歌った2年生のアニサさん(16)は「インドネシアの歌や踊りを楽しんでもらい、とてもうれしかった。日イがもっと仲良くなるといい」と話した。また、パプア州政府の派遣団27人がダンス教室を披露し、イで人気のタレントでミュージシャンの加藤ひろあきさんがライブを開くなど初参加の出演者が多く、会場を盛り上げた。
 屋台は10店が出店した。港区六本木のミーバッソ専門店「ミー・バッソTOKYO」は今回が初出店。500円のミーバッソなどを販売した。スタッフの倉持順一さんは「350円のサテは売り切れ。気温が上がっているのでミーバッソはもうひとつです」と笑う。
 物販ブースでは日本製のヒジャブを販売する店も登場した。福島県白河市の「WATASI JAPAN LLC」で、ポリエスチル素材に桜などの絵柄をデザインしたヒジャブは縫製まで全て手作りで値段は2千円から。代表の名和淳子さんは「インドネシアの方よりも日本の方が興味を示し、ヒジャブを巻いたマネキンの写真を撮っていきます」と話した。
 会場では友人同士語り合う若者の姿も多かった。在日歴5年で設計の仕事をしているアリさんは「ここで久しぶりに友達に会うのが楽しみです。懐かしい食べ物もそろっているのでうれしい」。ジャカルタ日本人学校(JJS)に、小学5年から中学2年まで通っていたデザイナーの板倉ひとみさんは、JJS時代の同級生との再会を楽しんだ。「インドネシアの文化を知るいい機会。日本の地方の良さをアピールするブースなどがあってもいいと思う」と話した。
 友好フェスを主催したC.P.I教育文化交流推進委員会の小西菊文代表は「参加者、来場者も増え、ようやく浸透してきた。インドネシアとの関係を深める人を今後も増やしていきたい」と期待を込めた。(阿部敬一)

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