熱処理セミナーを開催 出光 最新技術を提供

 出光興産のインドネシアにおける潤滑油製造を担う現地法人出光ルブ・テクノ・インドネシア(ILTI)は5日、西ジャワ州ブカシ県ジャバベカのホリデイ・イン・ホテルで、熱処理に関するセミナー「第2回出光ヒート・トリートメント・ワークショップ」を開いた。二輪・四輪や重機メーカーなどのスタッフ約100人が参加した。

 熱処理は鉄を加熱し急冷することで硬度を高め、強度を出す加工方法。耐久性が求められる二輪・四輪の部品に多く使われ、高度な技術が必要とされる。
 セミナーでは日本から招いた工業炉の専門家や出光興産社員などが講演した。加工時に使う焼き入れ油の選定によって仕上がりが大きく異なり、場合によっては不良の原因になるといった基本的な事項や、鉄の表面層の硬化を目的として炭素を添加する浸炭などの工程についての注意点、詳細なデータなどをパワーポイント、動画などを使用して解説した。
 出席した重機メーカーのマネジャーは「普段の勤務では体系的に学ぶ機会がないが、製造を管理していく上で重要なことを学べて良かった」と感想を語った。
 ILTIの吉村大路マーケティング・アドバイザーは「最新技術を伝えることで、お客様の生産性向上や課題解決に貢献することが目的。こういった機会を大事にしていきたい」と話した。
 ILTIは潤滑油を年間約7万キロリットル製造、販売を担う現地法人出光ルブ・インドネシアや代理店が国内各地に販売している。

 出光は製造する潤滑油の約半分をアジアを中心に海外に販売している。2017年にベトナム北部ニソンで建設中の製油所の稼働を予定しているなど、東南アジア進出を進めている。(平野慧、写真も)

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