産学連携で研修 ガルーダと神田外語大

 国営ガルーダ・インドネシア航空と神田外語大学(千葉市)は30日、西ジャカルタのチュンカレンにあるガルーダ・インドネシア訓練センターで、客室乗務員を目指す同大学の学生たちを対象に行った研修の修了式を開いた。
 産学連携事業の一環で、学生たちにインドネシアの文化やホスピタリティーを学びながら、外国の航空会社で働くことを経験してもらうのが狙い。ガルーダ航空が海外の大学生を受け入れて研修を行ったのは初めて。
 研修は23〜30日、休みを挟んで7日間行われ、大学1〜3年の学生9人が参加した。カリキュラムは、客室乗務員としての心構えを学ぶことから始まり、実践的な機内サービスを想定したマナー研修や緊急避難訓練、機内食工場の見学まで多岐にわたった。修了式後にはガルーダ航空のスタッフや来賓の前で、中部ジャワの伝統衣装姿で舞踊を披露した。
 神田外語大法人本部企画部の須賀大悟課長はガルーダ航空と連携して研修を実施した理由について「英国の航空格付け会社が発表する『ワールド・ベスト・エアライン・キャビン・クルー』を3年連続受賞し、客室乗務員のレベルの高さという点を重視した。日イで活躍する人材を共に育成するという理念が一致したことが大きい」と説明する。
 「2年前から学生の研修受け入れをお願いしていた。実際に働く人たちの笑顔を絶やさず元気に働く姿を見て、学生たちも刺激を受けたはず」と手応えを口にした。
 外国語学部1年の浅田莉佳子さん(18)は小学生の時の家族旅行をきっかけに客室乗務員を目指してきた。「参加するまでは不安もあったが、熱心かつフレンドリーに教えてくれてとても良い経験になった。ガルーダ航空で働く日本人の客室乗務員の話もとても印象に残った」と話し、「研修を通してインドネシアの言語や文化にも興味がわいてきた。ガルーダ航空で働きたいと思った」と今後への意気込みを語った。
 トレーニングセンターのヨナス・ステジョシニアマネジャーは「受講態度も良く、研修を経てますます笑顔が増えたように思う。もっと日本の大学に研修で来てもらえるようにしたい」と語った。
 神田外語大は東南アジアや中南米で活躍する人材の育成に力を注いでおり、海外の企業に就職する学生も増加。インドネシア語学科があり、中央ジャカルタにあるアトマジャヤ大学などの大学と提携して留学生を相互に派遣している。(平野慧、写真も)

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