棒登りに風船割り 独立記念日楽しむイベント

 17日に71回目の独立記念日を迎えたインドネシア。観光地ではさまざまなイベントが開かれたほか、赤と白の国旗(メラプティ)が飾られた街中では、カンプン(下町)で住民らが運動会などを開くなど、それぞれが家族や友人らと共に、独立を祝う1日となった。

 男たちが空に向かって、1本の棒を登る登る――。北ジャカルタ・アンチョールのカルナファル海岸では、恒例の伝統行事「パンジャット・ピナン(棒登り)」大会が開かれた。
 オイルが塗られた高さ約9メートルの棒が171本。そのてっぺんには、国旗のほかに自転車や扇風機、傘や帽子などの景品が取り付けられている。4人グループで棒を登り、サイレンが鳴ったら次のチームと交代。上まで登ったチームが商品を獲得できる。
 速いチームはわずか30秒で登り切った。西ジャカルタ区チュンカレンから友人4人で参加したアリョさん(17)が棒登りに挑戦するのは3度目。「簡単そうにみえるけど、滑るからすごく難しいんだ」。結局、商品は別のチームに奪われてしまった。それでも、「毎年こうして皆と一緒に祝えることがうれしい。きょうはとっても楽しいよ」と笑顔を見せた。
■外国人も参加
 世界からバックパッカーが集まる中央ジャカルタのジャラン・ジャクサでもイベントが開かれ、路上で子どもたちがサッカーをしたほか、目隠しして風船を割るゲームで盛り上がった。
 参加したフランス人の旅行者クライレ・ビッドさん(25)は「参加者の多さに驚いた。皆で共に祝い、遊ぶことができるのはうれしい」。同区のクマンドランに住むファジャル・イブラヒムさん(47)も「20年以上続いているこの行事には毎年参加している。さまざまな外国の人と交流できる貴重な機会」と話した。
 中央ジャカルタ、タナアバンのジャティバル第3町内会では、水の入った賞金付きの風船割りと綱引きが、大人子ども総出で夜まで開かれた。住人のワンチャさん(35)は「町内会ではいつも一緒に祝う。毎年の恒例行事だよ」。にぎやかな声が辺りに響いた。(毛利春香、平野慧、中島昭浩)

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