交通死者は15%減少 続くUターンラッシュ レバラン

 国家警察は10日、レバラン(断食月明け大祭)を含む6月30日〜7月9日の10日間で、交通事故による死者数が昨年より約15%少ない366人だったと発表した。ジャカルタ特別州に向かう道路ではUターンラッシュのピークが11日も続いた。

 国家警察が全国32カ所に設置した交通状況管制所(ポスコ)のデータを基に集計したところ、昨年比で、交通事故は281件少ない1947件だった。負傷者のうち重傷は634人で183人減少。軽傷は380人減って2537人だった。
 ポスコを統括したベンヤミン交通管理運営部長は10日、「昨年に比べれば、事故は全体的に減少した」と述べ、レバラン後の15日までは注意を怠らないように呼びかけた。
 インドネシア商工会議所(カディン)のアドリアント・ジョコストノ陸上輸送局長は11日、国家警察発表の事故件数について、運輸省と公共事業・国民住宅省、国営企業省と共に講じた帰省への対応策が有効だったと評価した。「希望を言えば、公共交通機関の利用を増やしたかった」と述べ、公共機関なら安全で快適な帰省が可能と強調した。
 運輸省のレバラン前の予測では、ことしも昨年同様、オートバイ利用者が50%増加。列車やフェリーなど、公共交通機関利用者も増えたが、オートバイほどではなかった。

■通行料無料も
 西ジャワ州バンドン県交通局が設置したポスコのデータによると、同州ナグレッグでは、タシックマラヤや中部ジャワ州方面からバンドンへの入り口となる西ジャワ州チルニに向け、11日午後5時までに二輪車を含む8万6千台超の車両が通過した。同局のエリック・アラム氏は「混雑は11日夜まで続く。通過車両のほとんどがチルニに向かう」と話した。
 西ジャワ州のチカンペック高速道路でもピークが続いた。ジャカルタへの入り口となるチカラン・ウタマ料金所では11日、通常時の約2万5千台の5割増の約3万台が午後2時までにジャカルタ方面に向け通過した。
 同高速を運営するジャサ・マルガは10日から、同料金所でジャカルタへ向かう車両の渋滞が5キロ以上発生した場合、通行料金を無料にしている。
 西ジャワ州チコポからパリマナンを結ぶチパリ高速道路では、Uターンが始まった8、9の両日、1日に約4万9600台が利用した。運営管理する事業会社リンタス・マルガ・スダヤが明らかにした。(中島昭浩)

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