レバランは首都で スケート場大にぎわい

 レバラン(断食月明け大祭)を家族と過ごすために古里へ帰郷する家族連れが多い一方、レバランをジャカルタで過ごそうと訪れる地方の家族連れも多い。レバラン期間中、ジャカルタ中心部は渋滞がなく、ひっそりとしていたが、モールなど一部のショッピングセンターや行楽地は多くの人でにぎわった。  

 大型連休最終日の10日、西ジャカルタのショッピングモール、タマン・アングレックにあるスケート場「スカイリンク・ジャカルタ」は、来場客がスケート場を囲むように長蛇の列をつくった。スケート場のPRを担当するティナ・ウィスノさん(46)は「(レバラン期間中の)9日は1日で約1500人がスケート場に詰めかけた」と声を弾ませた。普段平日は1日に600人ほど入れば多いほうで、土日は800〜1千人ほど。土日の書き入れ時と比べても5割以上増えた。ティナさんは「スマトラ島などジャワ島以外から訪れてくれるお客さんも多い」と活況の理由を語った。
 ショッピングセンター運営業者協会(APPBI)はレバラン2日前からレバラン初日までの3日間にショッピングモールを訪れた人数を集計。昨年同期間の来場客数と比べ30〜40%増加したと公表。「この期間のモールへの来場客数は地方からの観光客が支えている」(ヒダヤット・エレン会長)と分析。ショッピングモールのテナントは5割引きなどのセールを大々的に掲げ、家族連れにアピールした。
 レバランをジャカルタで過ごそうと、リアウ州カンパル県から家族6人でスケート場に訪れていたブスタンさん(52)は子どもにジャカルタに行きたいと言われ、レバランを初めてジャカルタで過ごしたという。8日にジャカルタを訪れ、ほかに北ジャカルタ区アンチョール公園の遊園地、ドゥニア・ファンタジーなどの行楽地をまわった。息子のラマダン・シャプトラ君(10)は「スケートが大好き。地元にはないからね」と大型連休の家族旅行に満足げな表情をみせた。(佐藤拓也、写真も)

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