あすレバラン 2600万人が帰省 横断道東端で大渋滞

 宗教省は4日、レバラン(断食月明け大祭)は6日に迎えると発表した。世界最大のムスリム人口を抱えるインドネシアでは約2億人が祝う。レバラン前後の長期休暇に入り、2600万人が移動する帰省はピークに達した。先月開通した首都圏と中部ジャワを結ぶジャワ島横断高速(全長270キロ)では東端の料金所付近の渋滞が深刻化している。

 宗教省は4日夕、イスラム団体代表らと月の満ち欠けの観測結果を協議し、6日がレバランになると発表した。インドネシア第2のイスラム団体ムハマディヤも6日と発表、昨年に続いて政府決定と同じ日にレバランを迎える。
 1〜3日の週末に首都圏を出発した帰省者の波は各地に到達し、ジャワ島横断高速の混雑もピークに達した。
 4日には西ジャワ州チルボン近郊のカンチ〜プジャガン〜東ブルブスまで身動きが取れず、首都圏〜チルボンは3時間半で着いたにもかかわらず、同区間は16時間かかったとの報道もある。高速を降り一般道となるトゥガル〜プマランの北岸道路でも20キロほどの渋滞が発生した。
 ことしの帰省ラッシュの象徴として、ブルブス付近で発生した大渋滞を地元メディアは「ブレグジット」と呼んで詳報している。英国の欧州連合(EU)離脱「ブレグジット」に絡めた略語で、昨年はチルボン近郊まで開通した高速がことしはさらに延伸されたものの東ブルブス料金所止まりで、そこから先のジャワ島横断高速建設は道半ばであることを皮肉っている。
 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は4日、ジャワ島横断高速は2018年内に完工させるとの目標をあらためて強調し、中部〜東ジャワの一部区間で残る土地収用を早急に進めるよう指示した。
 運輸省が設置した帰省情報統合センターによると、全国主要35空港の利用者数は2日に前年同期比3千人増となる28万人を超えピークに達した。
 船の利用者数は6月18日から4日までの16日間で、リアウ諸島州バタム島が15万4千人、同州カリムン島が12万8千人に上った。
 ことしは北ジャカルタ・タンジュンプリオク港とランプン州パンジャン港を結ぶ帰省専用船3隻が就航したほか、ジャワ島ムラック港とスマトラ島バカウヘニ港を往来するフェリーも2隻増やして乗客増に対処している。(配島克彦)

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