飲料・食品事業を強化 小売り大手MAP 4社統合し新会社

 小売り大手のミトラ・アディプルカサ(MAP)は新会社を設立して飲料・食品分野の一部事業を統合する。飲食分野の潜在性が大きいと判断、資本力も強化し、事業の拡大を加速させる。                        

 MAPは先月末に飲食店を運営する4社を統合し、ミトラ・ボガ・アディプルカサを設立した。4社はスターバックスを運営していたサリ・コーヒー・インドネシアとサリ・ピザ・インドネシア(ピザ・エクスプレス運営)、プレミア・ドーナツ・インドネシア(ドーナツ店、クリスピー・クリーム運営)、サリ・アイスクリーム・インドネシア(アイスクリームのコールド・ストーン、チョコレートのゴディバ運営)。
 中でも現在国内で242店舗展開しているスターバックスが好調で、さらに店舗網を増やす計画を立てているという。バーガーキングやドミノピザなどは新会社に統合しない。
 MAPのことし第1四半期(1〜3月)の売り上げは3.16兆ルピアで、飲食事業は全体の12%(約3800億ルピア)を占めた。ことし新たに約200店舗の出店計画がある中で飲食事業の店舗は50〜60店舗を占める予定。
 また、事業資金として約1兆ルピアの社債を発行し、米国の投資会社ジェネラル・アトランティックが購入する。うち7250億ルピアを飲食分野の事業に充て、残りを負債の返済に使う。
 MAPのシャルマ副社長は「飲食は独立した事業として確立できる潜在性を持つ」と語った。
 売り上げの過半を占める衣料品店や化粧品などの事業では、輸入関税の増加やルピア安などが影響し、年内に採算の合わない店舗を100店舗ほど閉店させる。
 MAPは百貨店のそごうやファッションブランド「ZARA」、スポーツブランド「アディダス」などインドネシア国内での販売事業を傘下に置くほか、スポーツショップ「プラネットスポーツ」などを手がける。(佐藤拓也)

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