イストラ駅に到達   青年の像から約1.8キロ MRTシールドトンネル

 建設が進むジャカルタ特別州の大量高速鉄道(MRT)地下工区の、南ジャカルタ・スナヤンの「青年の像」〜イストラ駅間約1.8キロが21日までにつながった。同様にホテルインドネシア(HI)前ロータリーから掘り進めていた掘削機の一つも、ドゥク・アタス駅に到達。地下工区となるスナヤン駅〜ホテルインドネシア(HI)駅間では現在、計4機が掘削中で、2018年12月の完成に向け、建設が進む。 

 地下工区南端の「青年の像」からスティアブディ駅間までの地下工区3.89キロは、清水建設と大林組、地元国営建設ウィジャヤ・カルヤ、ジャヤ・コンストラクシ・マンガラ・プラタマの企業連合が建設を担当。筒型の掘削機「土圧式シールドマシン」2機が上下線の計2路線をそれぞれ掘り進めており、計4本のシールドトンネル(上下それぞれ974メートル)をすでに掘り終えた。作業は順調に進んでいる。
 掘削機2機はスナヤン駅〜イストラ駅間の626メートルを掘削した後、イストラ駅内部を移動。1号機はすでにイストラ駅から1078メートル先にあるブンドゥンガン・ヒリル駅へ向けて、掘り進んでいる。2号機はレバラン(断食月明け大祭)の長期休暇明けに、ブンドゥンガン・ヒリル駅への掘削を開始する予定だ。
 スナヤン駅では駅舎上部を埋め戻し、アスファルトで舗装する作業が進んでいる。掘削機が通過したスナヤン駅とイストラ駅などでは切符売り場が設置される地下1階のコンコースや、地下2階のホームなど駅の建設が進む。
 今回到達したイストラ駅は地下工区で最も長い駅だ。清水建設ジャカルタ地下工区建設担当の大迫一也所長は「ブンカルノ競技場に最も近く、コンサートやサッカーの試合など競技場で大規模なイベントがあった際に乗客が増えることを想定し、広い駅を建設する」と説明。他の駅に比べ約20メートル長い221.6メートルとなっている。

■HIからも着々と
 HI前ロータリーから南に向けて掘り進んでいるHI前ロータリー駅〜スティアブディ駅の約2キロは、住友三井建設と国営建設フタマ・カルヤの企業連合が施工を担当しており、同区でも掘削機2機が掘削を続けている。HI前ロータリーで2月から掘削を進めてきた第1掘削機は17日、657メートルを堀り終えドゥク・アタス駅に到達した。州営MRTジャカルタ(MRTJ)が明らかにした。
 同区ではHI前ロータリーで2月から掘削を始めて以来、スティアブディ駅に向けて南方へ掘削を続けてきた。第2掘削機は約200メートルをすでに掘り終えており、同区の掘削機2機も引き続き、スティアブディ駅まで掘り進めていく。
 MRTでは南北線23.8キロのうち、現在15.7キロの第1期工事(南ジャカルタ・ルバックブルス〜HI前ロータリー)が進められている。同区間の開通は19年2月を予定している。(毛利春香、写真も)

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