リオ五輪選手を激励 イスタナで壮行会 大統領「国歌を響かせて」
8月5日〜21日にブラジルで開催されるリオデジャネイロ五輪に向け、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は、イスタナ(大統領宮殿)に出場27選手を招き、壮行会を開いた。ジョコウィ大統領は「遠い祖国からリオデジャネイロにインドネシア・ラヤ(国歌)が響き渡るのを楽しみに待っています」と期待と激励の言葉を贈った。
壮行会には、インドネシア代表選手団を率いるインドネシア自転車競技連盟のラジャ・サプタ・オクトハリ会長、プアン・マハラニ人間・文化開発調整相やイマム・ナフラウィ青年スポーツ相らが同席した。
ジョコウィ大統領は「インドネシア国民は強く、オリンピックで戦うための精神力を備えている。傲慢(ごうまん)にならず、フェアプレーを忘れずに」と語った。
インドネシアの初の五輪出場は、64年前の1952年のヘルシンキ五輪だった。これまでの獲得メダル数は金メダル6個を含む27個。
国民的な人気競技のバドミントンは、インドネシアが唯一金メダルを獲得した競技。2008年の北京五輪以来メダルから遠ざかっている。北京では、男子ダブルスでヘンドラ・スティアワン選手(31)とマルキス・キド選手(31)のペアが金メダルを獲得した。
リオ五輪では同競技に10人が出場する。ヘンドラ選手は12年からペアを組んでいるモハンマド・アーサン選手(28)とダブルスで金メダルを狙う。ヘンドラ選手は「数カ月前から五輪に標準を絞って調整してきた」と意気込みを語った。
計7人が出場する重量挙げでは、00年シドニー五輪から金以外のメダル8個を獲得している。男子62キロ級のエコ・ユリ・イラワン選手(26)と同69キロ級のトリヤトノ選手(28)は、北京と前回のロンドン五輪でメダルを獲得。ことしも獲得の期待がかかる。
女子では、日本のロンドン五輪銀メダリストの三宅宏実選手(30)が出場する女子48キロ級には、サリ・ワフユニ選手(27)が選ばれた。
インドネシアからはほかに、アーチェリーに4人、陸上に1人、ボートに4人、自転車に1人が出場する。水泳とビーチバレーへ、それぞれ1人ずつ出場に向けた登録手続きを行っている。(中島昭浩)