レバラン帰省2600万人 運輸省予測、前年比300万人増

 運輸省はこのほど、ことしのレバラン(断食明け大祭)帰省客は2600万人で、うち公共交通機関利用客は1760万人になるとの予測を発表した。交通機関別ではオートバイが前年比5割増で最多の564万人に上る見込み。
 ことしのレバランは来月6、7日となる予定。同省は24日〜来月17日までの利用客数を予測した。運輸省は帰省時の大渋滞や事故を防ぐため、公共交通機関の利用を促しているが、ことしも渋滞は避けられそうにない。
 運輸省はレバラン帰省に向け、オートバイを無料で運ぶ列車と船を、国鉄などと協力して毎年準備。ことしは15年の4倍にあたる約2千万ルピアを、無料バスやオートバイ運搬用に準備したが、大きな効果が得られなかったとみられる。
 運輸省のヘミ・パムラハルジョ報道官は「地方都市では、オートバイでの帰省がより経済的で、帰省先の移動手段としても使えるので便利との理由で支持されている」と説明した。
 西ジャワ州ブカシでは、中部ジャワ州ソロ行きの無料バス563人分の席が、先月15日の募集開始から約1カ月で埋まった。しかし、ジョクジャカルタ特別州とスマラン、マグランなど中部ジャワ州の6都市行きの無料バスには、15日時点で3495の空席が残っているという。
 運輸省が公共交通機関利用を推奨する理由は安全面が大きい。昨年は帰省時期に657人が交通事故で死亡した。14年の714人から約7・98%減少したものの、ヘミ報道官は「フェリーなどの海上交通、空路、列車での事故はなかった」と述べ、公共交通機関の利用で事故防止が可能だと強調した。
 15年比の公共交通機関予測利用客数は、バスが36万9608人、飛行機が32万8913人、列車が18万2155人、近距離フェリーが12万5939人、長距離船が2万6510人、それぞれ増えている。(中島昭浩)

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