歴史的な打ち上げ BRI職員、各地で喜びの声

 南米の仏領ギアナで打ち上げに成功した人工衛星「BRIサット」。銀行が独自の衛星を保有するのは世界初。9日に打ち上げられるはずだったが、技術的な問題や天候の影響で打ち上げは3度、延期となったこともあり、インドネシアでは、今か今かと待ち望んでいた銀行職員たちの喜びの声が響いた。

 「5、4、3、2、1……」。中央ジャカルタにある国営大手ラクヤット・インドネシア銀行(BRI)本店では18日午前1時ごろから、BRIサットをモチーフにした白と青のおそろいのTシャツを身に着けた役員から職員まで、約200人が集まった。打ち上げの予定時刻はギアナ時間の17日午後5時、ジャカルタ時間では18日午前3時。アーティストらを招いた音楽ライブも開き、食事を共に取りながら、社内のモニター前で打ち上げの様子を見守った。発射の5分前には全員が立ち上がり、成功を祈った。

 BRIはインドネシア全土に支店があり、職員は各地で打ち上げの瞬間を一目見ようと集まっていた。BRIの北スラウェシ州マナド地区を管轄しているジョシュア・フタプアさんは「歴史的な日。インドネシアの銀行サービスがこれからもっとよくなる」と話した。アチェ州バンダアチェでは、BRIの職員が数十人が幹部宅に集まり、テレビを囲んだ。打ち上げまでテレビにはりつき、打ち上げ成功と共に喜びを分かち合った。

 北スマトラ州メダンでは約1000人のBRI職員が、ホテル「エメラルド・ガーデン・インターナショナル・ホテル」のボールルームに集まった。BRIのメダン地域を統括しているフランス・ハリ・アイスティヤタさんは「衛星を持つ銀行は世界でもBRIだけ。新しい歴史をつくった」と話し、職員らと打ち上げ成功を祝った。(毛利春香)

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