東京にも「トゥマン・アホック」 SNSで支持広がる 初集会開催

 来年2月のジャカルタ特別州知事選をめぐり、現職のアホック知事の再選を目指す動きが、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて海外でも広がっている。日本では先月、支持団体「トゥマン・アホック」の支部が開設。フェイスブック上の呼びかけで集まった日本に住む支持者約25人が23日、東京都品川区のバリ料理店「ペランギカフェ」で初集会を開いた。    

 きっかけは会社員のデディー・アルディアンシャさん(42)が先月立ち上げたフェイスブックの非公開グループ「トゥマン・アホック・ディ・ジュパン」。友人20人に声を掛け、日本各地に住むアホック氏の支持者を募っていくうちに、約120人までのグループになった。メンバーは会社員、留学生、結婚を機に訪日した人などさまざま。出身地もアホック氏が率いるジャカルタに限らず、東ジャワや南スマトラ、北スラウェシ、バリなど幅広い。
 ジャカルタのトゥマン・アホック本部は、アホック氏の無所属出馬に向け、支持者の個人情報を記した登録用紙と住民登録証(KTP)のコピーを集めている。日本では、24日までに8人分のKTPコピーが集まった。トゥマン・アホック本部との連絡役を務める主婦のエリス・ワヒュディさん(41)が25日、本部へ送った。
 ジャカルタのKTPを持つ人が限られるほか、KTPを一時帰国の際に提出する人やジャカルタ在住の親戚を通じて提出する人もいるため、日本で集まるKTPの数は限られ、「海外ではKTPをたくさん集められないのが現実」(エリスさん)と話す。
 デディーさんはジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領やアホック知事の透明性を評価し、「汚職を正し、国を率いるのに適した人物。約束をきちんと実行している」と期待する。「KTPを集めることも目的の一つだけど、出身地にかかわらず、(アホック氏の)サポーターを集めることが大切。多くの人がSNSを通じて声をあげていきたいと思っている。グループを作ることで、一人一人の声がより大きな声になると思う」と語った。
 来月28日にも集会を開く予定で、関東以外からの参加希望者もおり、50人以上の出席を見込んでいるという。(木村綾)

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