ジャカルタを楽しむ つながり大切に 同郷会・同窓会・同好会を紹介

 4月は異動の季節。初めてインドネシアに来た駐在員やその家族は気候や文化、食生活の違いなどに戸惑うことが多いだろう。しかし、ジャカルタに来たからこそ楽しめることや、新たな出会いがある。そのきっかけとなる集いを紹介する。 

 ゆかりのある地方や都道府県ごとに集う同郷会。大学や高校の同窓会。スポーツや趣味などで集う同好会がある。
 北海道大学の同窓会「エルム会」では、ゴルフコンペと懇親会をそれぞれ2、3カ月に1回開催している。駐在員やその家族など会員は30人を超える。同会に所属して3年になる石油関係の会社に勤める駐在員の安藤誠さん(41)は「ジャカルタにいるときの方が、段違いで卒業生と集まる機会が多い」と話す。
 同会には20〜70代と、幅広い年代の人が在籍しており、職種もさまざまだ。「職業・年代を超えて、ここで出会えた縁は、今後も大切にしていきたい」と語った。
 同会を含む旧帝国大学の同窓会のゴルフコンペ「七帝戦」も行われるなど、邦人のグループ同士のつながりも広がっている。
 こうしたグループの会員には駐在員だけでなく、現地で就職して活躍している人も多い。
 在留邦人のためのインドネシア語教室やインドネシア人向けの日本語教室などを開講しているジャカルタ・コミュニケーション・クラブ(JCC)の教務部で、日本語教師を務める岐阜県出身の渡辺彰吾さん(29)は都内の大学・大学院でインドネシア語を学び、修了後に来イした。
 「インドネシア人の明るいところにひかれた。日本への関心の高い人が多く、やりがいが大きい」と語る。
 渡辺さんは同好会「ジャカルタ軽音部」では部長を務める。
 「日イが交流するイベントで演奏できることはとても意義のあること。交流に参加するということは自分のなかで大切にしている部分」という。
 将来については「日本語教師としての道をまっとうしたい。現時点では帰国することは考えていない」と抱負を語った。
 5月には大きなイベントが相次ぐ。5月14日(土)、15日(日)に「リトル東京ブロックM縁日祭」が、15日(日)にスディルマン通りで「ジャカルタ『絆』駅伝」が開催される。縁日祭では、日イの飲食店など約200のブースが出展する。コンサートや舞台、コスプレを楽しむ人たちが集まり、昨年の来場者は25万人を超えた。駅伝は日本人とインドネシア人計4人の混合チームがエントリーしてたすきをつなぐ。昨年は320チームが参加し、沿道で5万人が見守った。
 この特集では、日本食をはじめとするレストランやアパートメント、ショッピングモールなど邦人がよく利用する施設や生活情報を網羅した地図を掲載する。
 1面には日本食レストランが多く、邦人の憩いの場であるブロックMなど。9面には工業団地に近く、日本のラーメン店の進出もさかんなクラパガディン。10面には日本大使館やモール、高層ビルが立ち並ぶタムリン通り。11面にはビジネス街のスディルマン通りやスナヤン周辺。12面には開発が進み、邦人が急増している東部工業団地を紹介している。(平野慧)

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