消灯で地球環境保護 アースアワー2016 178カ国・地域で

 地球温暖化防止や環境保護を訴え、全世界で同時刻に消灯するイベント「アースアワー2016」が19日、開催された。世界自然保護基金(WWF)が主催し、インドネシアは8度目の参加。国内32都市70カ所で午後8時半から同9時半までの1時間消灯した。世界では178の国・地域が参加し、400超の観光地やランドマークが次々に闇に覆われ、約6600のイベントが行われた。
 中部ジャワ州ではマグランの世界遺産ボロブドゥール寺院で初めて消灯した。ジョクジャカルタ特別州のプランバナン寺院でも昨年に続き、寺院内の照明が消えた。東ジャワ州スラバヤではイベントロゴ「60+」がろうそくで描かれた。消灯の1時間とその後の活動継続や新しい試みへの期待を表している。
 ジャカルタ特別州では中央ジャカルタの独立記念塔(モナス)やホテル・インドネシア(HI)前ロータリーの歓迎の塔とその周辺ホテルやモールなどで明かりを消した。
 国営電力PLNによると、同州のイベント中の電力消費量は3890メガワット(MW)で、普段より80MW少なかった。昨年は普段より165MW(4・73%)少ない3322MWだった。
 隣国シンガポールでは、有名ホテル、マリーナ・ベイ・サンズの明かりを消した。昨年、インドネシアからの煙害が深刻だったシンガポール。WWFは、森林火災が起きた場合、二酸化炭素を大量に放出する泥炭地の管理をインドネシアに呼びかけた。
 アースアワーは、WWFが07年にオーストラリアで初開催。08年から国際的なイベントとして世界各地に広がった。毎年3月に実施し、時差の関係で、消灯地域は東から西へ地球を一周する。(中島昭浩)

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