メトロミニと電車衝突 運転手が踏切無視 18人死亡

 6日午前8時45分ごろ、西ジャカルタのアンケ駅付近の踏切で、電車と公共バスのメトロミニが衝突、メトロミニの運転手を含む乗客18人が死亡した。6人が重傷を負い、病院で治療を受けている。複数の目撃者によると、メトロミニは踏切が下りているにもかかわらず踏切内に進入した。 

 電車の乗客にけが人はなかった。警視庁によると、電車はカンプン・バンダ駅からアンケ駅方面へ向かっていたところ、アンケ駅手前の踏切で、進入してきたメトロミニと衝突した。
 電車はアンケ駅の次の駅のドゥリ駅で停まる予定で速度を保って走行していたため、衝突したメトロミニは100メートルほど離れたアンケ駅まで引きずられた。
 警視庁によると、事故発生地点の踏切は、電車が踏切手前700メートルまで達すると感知して作動することになっており、事故当時も通常通り作動していた。
 事故を目撃したというサイドさん(55)は「衝突したとき、すごい音がした。踏切は下りていたが、メトロミニがよけて踏切内に進入した。乗客が何人か外へ吹き飛ばされた」と語った。
 事故後、しばらくアンケ〜カンプン・バンダ間の電車は運行できず、代替線などで対応し、午後1時ごろから徐々に再開した。
 メトロミニ運転手の不注意による事故は以前にも多発している。地元メディアの集計によると、今年以降メトロミニによる、死者や重軽傷者を出した事故が11件発生している。イグナシウス・ジョナン運輸相は「メトロミニを管轄するジャカルタ特別州に、今後適切な指導を求めたい。(メトロミニは)運輸省の管轄ではないので対応できない」と再発防止を訴えた。地元メディアでは、メトロミニの改善を訴える声が上がっている。(佐藤拓也)  

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