伝統楽器でワン・アジア! AUNJ 日イの伝統楽器がコラボ

 国内外で和楽器を演奏する「AUNJ(あうんじぇい)・クラシック・オーケストラ」は24日、中央ジャカルタのジャカルタ芸術劇場(GKJ)で「ワン・アジア・ジョイント・コンサート」を開いた。450人を超える観客が集まり、日イの伝統楽器が奏でる多彩な音楽に酔いしれた。

 同コンサートは2013年に日本ベトナム外交関係樹立40周年や日本カンボジア友好60周年などを記念して始まった。和楽器とアジア各国の伝統楽器の演奏者が共演する音楽文化交流プロジェクトで、テーマは「伝統」と「革新」。AUNJの来イは13年以来、2度目となった。
 AUNJは和太鼓や三味線、箏(こと)、尺八、篠笛(しのぶえ)、鳴り物を8人で演奏。インドネシアからは太鼓(クンダン)や竹笛(スリン)、琴(こと)に似たスンダの伝統楽器「カチャピ」、胡弓(こきゅう)のようなルバブなどを5人で披露。インドネシアの民謡「キチル・キチル」や「グンドゥル・グンドゥル・パチュル」、日本の「ふるさと」や「花」など7曲を共演した。
 会場では自然と手拍子がおこったり、司会を務めた井上公平さん(太鼓、三味線、笛)が「スムア スナン?(皆さん楽しんでいますか)」と呼びかけると「スナン!」との大歓声が上がるなど、盛り上がった。
 リーダーを務めるのは双子の井上良平さん(太鼓、三味線)と公平さん。インドネシア独特のリズム感など、互いに演奏方法を強制せず自分たちのしたいように演奏し、互いの良いところを出せるように努めたという。
 公平さんは「和楽器は自然のもので作られており、音もとても自然に近い。また楽器も一つとして同じものはなく、吹き手や演奏法によって音が変わるため、自分らしさが出る。アジア各国の伝統楽器も同じだと思う」と話した。
 良平さんは「広く和楽器を知ってもらいたい。また、さまざまな伝統楽器で共演することはほとんどないので、この機会にアジアの音楽を聞いてほしい。伝統楽器にはこれからの可能性がある。それぞれの国でメーンの音楽の一つになってほしい」と話した。 
 28日にはラオス、12月3日にはマレーシアで公演する。日本との外交関係樹立60周年を迎えるラオスでは9カ国・27人で伝統楽器を合奏する。(毛利春香、写真も)

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