「実際は増加」「阻止許さん」 ごみ輸送でブカシ市 vs. ジャカルタ州 中間施設計画で妥協策も

 西ジャワ州ブカシ市議会は、2008年にジャカルタ特別州と覚書を交わした市内バンタルグバン郡のごみ最終処分場の使用について、ジャカルタから運ばれて来るごみの運搬量が規定を超えていると反発している。地元では、プレマン(チンピラ)がまぎれ込んだ「地域住民」による収集車通行の強行阻止も起きている。ジャカルタ特別州のアホック知事は阻止を批判する一方、州内での中間処理施設の建設にも言及し、妥協の姿勢を見せ始めている。

 ブカシ市とジャカルタ特別州は2008年、バンタルグバン郡の最終処分場使用に関する覚書を締結。23年まで15年間有効の約束内容には、08〜11年期はジャカルタから最終処分場へのごみ運搬量を1日当たり最大4500トン、12年以降は同3000トンと段階的に削減する項目が盛り込まれていた。
 市議会は先月、「実際の1日当たりの運搬量は13年が5300トン、14年6200トン、ことしは7000トンと年々増え続けている」とアホック・ジャカルタ特別州知事に牙をむいた。超過分の処理委託料も支払うよう同州に詰め寄っている。アホック知事に対し市議会答弁も求めている。
 輸送経路も論争の焦点だ。覚書では、午後9時から翌日午前5時まではブカシ市内全域で収集車の通過を認めているが、そのほかの時間帯では、市内のチブブール通りとトランスヨギ通りに制限している。
 2日には同通りで、住民たちがジャカルタからの収集車の進入を妨げ、引き返させる騒ぎが起きた。住民たちは「通過する収集車から落ちるごみで街が汚れ、健康に被害を及ぼす」。ごみ処分にはさまざまな利権が絡み、マージンが減ったプレマンが騒ぎを大きくしているとの指摘もある。
 アホック知事は同日、公道を不法占拠しているとして警察当局に取り締まりを要請、反撃に出た。「道は行政が所有するもので、誰もが使用してよいはずだ。ジャカルタ特別州では、ブカシ市から食用の鳥や魚を載せたトラックの通行を制限していない」と批判した。
 ただ「ずっとバンタルグバンだけに頼っていられない」と処理問題では妥協姿勢も。ジャカルタ特別州は、ごみの中間処理施設の建設計画を立てている。アホック知事は3日、「建設計画を直ちに進めていきたい」とブカシ市で高まる不満のガス抜きに努めた。(山本康行)

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