不満度 初の過半数 内閣満足度は37% 政権1年民間調査

 民間調査機関・インド・バロメーターの調査で、今月就任1年を迎えるジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領の政権運営に対する満足度は56.8%で、不満度は51.1%と初めて半数を上回った。内閣の満足度は37.1%にとどまり、8月発表の改造内閣に厳しい評価が下された。停滞する経済や公約の未実現など、経済閣僚に対する不満が浮き彫りになった。

 調査は9月14〜22日、全国34州1200人を対象に実施した。
 大統領の業績に「非常に満足」「満足」と回答したのはそれぞれ12%、44.8%で、二つを合わせた満足度は56.8%になった。理由として目玉政策の保健カード(15.5%)、汚職撲滅(6.5%)、教育カード(5.1%)、インフラ整備(4.5%)、麻薬犯の死刑執行(3.4%)などが挙がった。
 「不満」(47.3%)「非常に不満」(3.8%)を合わせた不満度は51.1%に上り、4月の政権発足6カ月の調査の37.5%から13.6ポイント上昇した。不満の理由には経済対策(17.3%)が最も多く、公約の未実現(13.3%)、物価上昇(7.4%)などが続いた。
 ユスフ・カラ副大統領への満足度は42.1%にとどまり、不満度は52.9%だった。
 閣僚別の満足度では、外国船摘発など強硬策を続けているスシ・プジアストゥティ海洋水産相が断トツで71.9%に達した。アニス・バスウェダン文化・初等中等教育相は54.2%、コフィファ・インダル・パラワンサ社会相47.8%、ルクマン・ハキム宗教相44.4%と、40%を超えたのは計4人のみ。
 政権発足後、初の内閣改造で入閣した新閣僚には厳しい評価が下された。さまざまな改革案を公言して話題を振りまくリザル・ラムリ海事調整相は37.3%だったが、経済政策パッケージを次々と打ち出している経済閣僚では、ダルミン・ナスチオン経済調整相が閣僚34人中最下位の15%。トマス・ルンボン商業相15.9%、スディルマン・サイド・エネルギー鉱物資源相18.3%らが下位を占めた。(配島克彦)

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