2企業グループがCSR

 三菱電機グループとトヨタ車体グループは19日、南ジャカルタと西ジャワ州ブカシ県でCSR(企業の社会的責任)活動の一環として、パンの木の苗木やマングローブの苗木を植えるなどの活動を行った。三菱電機グループは2年目、トヨタ車体グループは5年目の取り組みで、インドネシアの自然環境保全への努力を訴えた。

稚魚3000匹を放流 三菱電機グループ3社

 三菱電機インドネシアと三菱電機オートモーティブ・インドネシア、三菱ジャヤ・エレベーター&エスカレーターの3社は19日、南ジャカルタ・ジャガカルサ郡にあるブタウィ文化村「セトゥ・ババカン」内で植樹と稚魚の放流を行った。
 昨年9月、西ジャワ州デポックにある高校で植樹をして以来、2度目の3社合同CSR活動。
 施設内で社員100人は、パンの木の苗など300本を植樹し、池にはコイやナマズなどの稚魚約3千匹を放流した。
 セトゥ・ババカンは、ジャカルタ土着民族ブタウィの文化や生活様式を紹介する施設で、南ジャカルタ区が管理・運営。施設内は完成しておらず、一般公開されていないが、ブタウィ式の家が建てられ、これから観光客に向けた宿泊施設も建設する予定という。
 三菱電機インドネシアの寺田健志社長は「ブタウィ文化を保護するだけでなく、3社の社員が一同に介し交流を深める良い機会。活動も社員たちが主体となって場所や内容を決めた。継続して取り組むことが大事になってくる」とCSRの意義を話した。(山本康行、写真も)

25万本の苗木植える トヨタ車体と現法3社

 トヨタ車体(本社・愛知県刈谷市)と現地法人3社が2011年から5年計画で進めている西ジャワ州ブカシ県でのマングローブの森作りの植樹式が19日、ムアラ・ゲンボン郡ハラパン・ジャヤ村で行われた。計画最終年にあたる今年は20ヘクタールの土地に25万本の苗木を植える。
 植樹式には、来イしたトヨタ車体の石黒明二副社長と、スギティ・クリエイティブス、T―TEC、RPTの現法各社社長、従業員のほか、一帯のウジュン・カラワン自然保護区を管理している林業公社の職員、郡長、村長、地元住民など合わせて約150人が参加した。
 森作りは、1990年代の投機的なエビの養殖事業で荒廃し放棄された土地にマングローブの苗木を植え、以前のようにエビやカニ、魚が住む豊かな土地に再生しようとする試み。最終的に100ヘクタールの放棄地に100万本の苗木を植えるのが目標だ。
 植林作業は、地元住民が中心となるが、日本の公益法人・日本環境教育フォーラムのインドネシア事務所が作業計画を練り、進行具合を点検する。
 式典で石黒副社長は「ことしは計画の最終年だが、今後も植林活動を継続していく」と語った。(西川幸男、写真も)

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