岩石群ごろごろ発見 プランバナン寺院群関連か

 ジョクジャカルタ特別州スレマン県カラサン郡タマンマルタニ村にある鉄道脇の工事現場で、ここ数日間で100個以上の岩が発見された。同州遺跡保護局の30日の報告で明らかになった。現場はジョクジャの観光地として名高く、世界遺産にも登録されている同県のヒンドゥー教のプランバナン寺院群のすぐ近くにあり、発見された岩は、寺院群との関連が予想され、遺跡保存局が詳しい分析を進めている。

 遺跡保護局によると、タマンマルタニ村にある線路付近で岩が発見されたのは8月27日。村民らが、道路建設工事を進めていたところ、地中から直方体の形をした大きな岩がごろごろ出てきたという。
 プランバナン寺院群は、1991年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産に登録された。寺院は9世紀終わりから10世紀初頭の間に、古代マタラム王国サンジャヤ朝のラカイ・ピカタン王によって着工されたとされ、多くが基壇の上に建てられている。
 保護局の分析によると、発見された岩の大きさがプランバナン寺院群を構成す岩と似ているという。また資料をもとに、オランダ統治時代に岩を利用して、駅舎建設や線路の土台に使った可能性が高いともコメントしている。
 岩石群は今後、トラックでプランバナン寺院周辺まで運ばれるという。(山本康行)

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