en塾「地球劇場フェス」に出演 谷村新司さんに乞われ

 インドネシア人学生による日本語ミュージカル劇団「en塾(エンジュク)」が来月8日、横浜市中区の横浜・赤レンガパークで開かれる「地球劇場フェス2015〜100年後の君に聴かせたい歌〜」(主催・日本テレビ、BS日テレ、協力・国際交流基金アジアセンター)に出演することが決まった。歌手の谷村新司さんが司会を務めるBS日テレの音楽番組「地球劇場」の初のライブイベント。en塾は代表曲「桜よ〜大好きな日本へ〜」を合唱。歌を通じ日イ両国の交流を深める。

 en塾が地球劇場フェスに出演が決まったきっかけは、昨年4月に東京で開かれた国際交流基金アジアセンターの発足記念式典。招待客の一人、谷村新司さんが、式典でen塾劇団員たちが披露した「桜よ〜大好きな日本へ〜」に感銘を受け、「地球劇場」初となるライブイベントへの出演をアジアセンターに依頼し、出演が実現した。
 en塾からは、甲斐切清子代表や劇団員のターシャ・アニサさん、ムハンマド・ファジャール・サプトロさん、卒団員のヌルファドリ・プラタマさん、ハリオ・ビンタン・アチダさんの計5人が出演し、「桜よ〜大好きな日本へ〜」を披露する。谷村さんをはじめ、加山雄三さん、ゴダイゴ、平原綾香さんら日本を代表するアーティストも出演予定だ。
 甲斐切代表は「(アジアセンターの)発足記念式典で、谷村さんが最前列で『桜よ』を聴いてくださったことを思い出します。国際交流基金の皆さんにも興味を持ってくれたことに感謝しています」と話し、「夢を持っているインドネシアの若者たちを勇気づけたい」と意気込む。
 en塾は昨年、東京と熊本、今年は福岡と熊本で日本公演を実現。毎年、桜が咲く季節に、日本公演を実施する「桜前線プロジェクト」を立ち上げ、2020年の東北公演を目指している。「桜よ」は東北復興を祈ってヌルファドリ・プラタマさんが作曲した。「テレビ放映もすると聞いています。東北の皆さんにも『桜よ』を聞いてもらえたらうれしいです」と甲斐切代表は笑顔で語った。
 国際交流基金の小川忠東南アジア総局長は、en塾のライブ出演について「全インドネシア87万人の日本語学習者や日本文化をこよなく愛する若者たちの代表として、彼らの元気を日本に届けてもらいたい」と話している。
 同イベントは8日午後5時半開演(雨天決行、荒天中止)。チケットは全席指定7800円。問い合わせはKMミュージック(045.201.9999)。概要は公式ウェブサイト(www.chikyu-gekijou-fes.com/)で。(山本康行)

 日本語ミュージカル劇団 en塾(エンジュク) 日本語や日本の文化、舞台美術、音楽を学ぶ学生が日本語のせりふと歌でミュージカル作りに挑戦するグループ。enには「縁」や「円」の意味が込められている。2009年1月に設立。現在は70〜80人が所属。甲斐切清子代表。

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