死因、脳卒中が最多 保健研究開発所 4人に1人が高血圧

 2014年に死亡した4万1590人の死因を集計し、脳卒中による死亡者が21・1%で男女ともに最多となったことが分かった。保健研究開発所がまとめた。 

 集計で10位内にランクインした死因は、トップの脳卒中に続いて心臓病(12・9%)や糖尿病(6・7%)、高血圧(5・3%)などの生活習慣病が上位を占め、心疾患や交通事故、肺炎、下痢や胃腸炎が続いた。
 保健研究開発所は、国民の4人に1人が高血圧に悩まされており、脳卒中や心臓病を発症する恐れが強まっていると警告している。
 死因1位の脳卒中を年齢別にみると15〜44歳までの死亡率が5%以下だったが、45〜54歳では10・4%に増加。55〜64歳で24%、65〜74歳で33・2%、75歳以上が43・1%と高齢になるほど高くなった。
 脳卒中の死亡者は都市部が多く、生活習慣病を抱えている人も都市部に集中しているといわれていた。しかし死因統計では、地方でも脳卒中が増えていることが分かった。
 東ジャワ州シトゥボンド県では13年の統計でみると、死因の66・6%が脳卒中。東ヌサトゥンガラ州東マンガライ県では15・5%が心臓病で、北スマトラ州ニアス島グヌンシトリ市では35・8%が肺がん、ジョクジャカルタ特別州スレマン県では千件中6・1件ががんだった。
 同研究開発所は、インスタント食品やファストフードなどの不健康な食生活に加え、バイクや車での移動が増え、運動不足の傾向が増したことなどが生活習慣病の原因だと説明した。
 また、心臓病で死亡する人は女性が多く、60〜70代で発症する人が増えるとの結果も出た。(西村百合恵)

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