AAビジネス評議会 新設 実業家ら共同宣言発表 イ・南アに事務所

 アジア・アフリカ会議(AA会議)60周年記念会議に合わせ、インドネシア商工会議所(カディン)は21日、中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)でアジア・アフリカ・ビジネスサミットを開催した。民間の「南南協力」を推進するため、共同声明で「アジア・アフリカ・ビジネス評議会」の新設を発表した。

 共同声明はビジネス評議会設立や中小・零細企業の支援強化などが柱。民間企業を「政府と対等で相補的なパートナー」と位置づけて民間協力の重要性を強調した。アジア太平洋経済協力会議(APEC)のビジネス諮問評議会にならい、常設機関を新たに設けることで両地域間の貿易や投資を促す。
 評議会は事務所をインドネシア、南アフリカ両国に設置し、会議は年次開催とした。今後6カ月以内に準備会合を開いて詳細を決定する。
 カディンのスルヨ・バンバン・スリスト会頭は冒頭のあいさつで、両地域間の海外直接投資と貿易額が1990年の28億ドルから2012年に2700億ドルに伸びたことを指摘。20年には1兆5千億ドルを上回るとの予測を紹介し、経済交流が急速に進んでいると述べた。また、「私たちは今日、互いをよく知らない一つのグループに過ぎないが、成長に向け大きな潜在力を秘めている」と語り、協力強化を呼びかけた。
 両地域は、人口で世界の75%、GDPで28%を占める。サミットではアフリカ大陸のサハラ砂漠以南の地域で05年に6500億ドルだったGDPが14年には1兆6千億ドルに成長したことが紹介された。南アフリカのシリル・ラマポーザ副大統領は「『失われた大陸』との見方を良い方向に覆したい」と述べ、インフラ整備や教育に注力するとした。
 サミットには47カ国から約500人の企業関係者や実業家が参加。ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が訪れ開会を宣言した。日本からは経団連の矢野薫審議員会副議長(日本電気=NEC=会長)が出席、インドネシアの財閥マヤパダグループを率いるダト・スリ・タヒル氏らとともに登壇した。(田村隼哉)

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