目標を言葉にしよう ラグビー元日本代表2人が講演 JJS

 ラグビー元日本代表の箕内拓郎さん(39)と松尾勝博さん(51)が20日、バンテン州南タンゲラン市にあるジャカルタ日本人学校(JJS、齋藤稔校長)の体育館で、小学部5、6年の生徒に向けて「どうやって夢を実現するのか」をテーマに講演した。ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)ラグビー部に所属するJJS小学部の栃岡悠先生が提案、体育の授業の一環として開催した。講演後、生徒たちは、タグラグビーの知識を学び、同校のグランドでボール遊びを通じてラグビーを楽しんだ。
 箕内さんはワールドカップ2大会連続で主将として日本代表チームを率い、現在NTTドコモのフォワードコーチを務める。「小学1年生の時、両親が自分にさせたいスポーツとして、ラグビーやサッカーを考えていた。最初に見に行ったラグビーに魅力を感じた」と始めたきっかけを話した。現役引退までの33年間、辞めたい時や練習がきつい時もあったが、友人たちが心の支えになり、ラグビーに打ち込むことができた。「努力をすることはつらいことだが、苦手な部分を克服し自分を高めるために、自分で厳しい選択をしてきた。その結果、日本代表という夢を実現できた」と笑顔で語った。 
 松尾さんは日本代表として第1〜3回のワールドカップを経験、現在は駿河台大学のラグビー部で監督を務めている。高校時代からラグビーを始めた。当時は高校ラグビー日本代表に入ることと同志社大学への進学を目標に突き進んだ。練習後も居残り練習をするなど、まじめに取り組んできたという。「すべての練習を1回でも2回でも多くこなすこと、そして目標を言葉にすることが大事。言葉を文字にして部屋に貼り眺めると、目標を意識づけられる」と説いた。 
 アメフトをしている男子生徒から、上達の方法を聞かれた松尾さんは「憧れの選手のプレーを見て真似する。その中で、自分との違いを見つけ、克服することが上達の秘訣(ひけつ)」とアドバイスを送った。 
 講演後、生徒たちはタグラグビーの基礎知識を学び、簡単なプレーをボール遊びを通じて楽しんだ。ボールを使いパスをする「ボール回し」などでは、皆で声を出して協力、喜びを分かち合った。齋藤校長は「箕内さんと松尾さんのプロの技術を子どもたちが体験できた。日本からはるばる子どもたちのために愛情を注いでくれることがうれしい」と振り返った。(山本康行、写真も)

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