険しい道を共に歩む 亜細亜大ワンゲル部 北スマトラ最高峰に登頂

 亜細亜大学ワンダーフォーゲル部の学生や教員が15〜23日、北スマトラ州メダンの情報技術系専門学校「DEL」の学生と三つの山に登った。同州最高峰のシブアタン山(2457メートル)の登頂に成功し、地元の学生たちとの交流を深めた。
 亜細亜大ワンダーフォーゲル部がインドネシアで活動し、地元の大学と合同でトレッキングするのは初めて。2年前から同大が学生や教員の交流の覚書を交わしているブディ・ルフール大学の紹介で、北スマトラの山を熟知するDELのハイキングクラブのメンバーが登山を支援した。
 同部からは3年生の小島勇貴さんや吉田翔太さん、山岸佑介さん、浦尾憲尚さん、同部顧問で国際交流センター留学生支援課の中村幸夫さんが参加した。
 17日朝からシバヤク山(2094メートル)の山頂を踏破し南下、18日にはシブアタン山の登頂にも成功した。19日は同州の観光地であるトバ湖に浮かぶサモシル島に渡り、プスック・ブヒット山(1500メートル)の中腹でキャンプ、20日に朝陽を浴びながら山頂を登りきった。
 三つの山のなかで最も高いシブアタン山は6〜7時間かけて登った。悪天候のなか、緑にあふれた山中をDELのメンバーが先導、獣道をかき分けて進んだ。ルートを見つける手段として地図を使わず、登山経験を頼りに進んでいく。明確な山道がないうえ、雨が降り注ぎ悪路が続いたが、DELメンバーはビーチサンダルで登っていく。ワンゲル部一同はそのたくましさに驚いたという。
 吉田さんは「地元の学生たちとは英語で会話をした。学生たちは日本のアニメや漫画に興味を持っていたのですぐに打ち解けた。日本の富士山についても紹介した。インドネシアは自分にとってまた訪れたい場所になった」と振り返る。顧問の中村さんは「現地の学生と交流し、苦労を共にして芽生えた友情は、学生たちの財産になるだろう」と振り返った。 (山本康行)

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