スラバヤ日本まつり開催 22日、レンマークモールで 有志が実行委発足

 東ジャワ州スラバヤのレンマークモールで22日、「スラバヤ日本まつり」が開かれる。国立アイルランガ大学などスラバヤの大学、団体などの有志が実行委員会を発足、在スラバヤ日本総領事館が後援し、親日家の多いスラバヤで大規模な日イ交流イベントにしようと準備を進めている。

 スラバヤではこれまで日本文化に関するイベントはいくつかあったが、企業や団体などが個々に開催していた。これらを一つにまとめて大規模な祭りにしようと、アイルランガ大人文学部日本研究学科の講師らが企画。他にもスラバヤ国立大学、ドクターストモ大学、8月17日大学、スラバヤ大学など日本語の専攻がある学校、コスプレなど日本文化ファンの団体のほか、学生や講師のつながりで100人を超える有志が集まった。
 当日は書道家によるパフォーマンスや着物の着付け、メイクアップのショー、音楽ライブ、よさこいなどを予定。生け花や茶道など日本の伝統文化の体験や、観光や飲食物などのブース、フリーマーケットなども楽しめる。盆踊りでフィナーレを飾る。会場となるレンマークモールは開発が進むスラバヤ西部にある新しいモールで、日本まつりを開催して集客を見込む。
 アイルランガ大で日本語を教える清水千恵さん(28)は「日本人とインドネシア人が協力し、一つのものを作り上げたい」と話す。清水さんはこれまでにも大学の内外で日本文化を紹介するイベントを開いてきた。「スラバヤの人々が日本への興味や関心をより高める日イ交流の場にしたい」と抱負を語った。
 現在、スポンサーやブースを出展する企業・団体を募集している。連絡先はスラバヤ日本まつり実行委員会(メールsurabaya.nihonmatsuri@gmail.com)まで。(毛利春香)

「面白そう」を行動に 立案者の清水千恵さん 青年海外協力隊員

 「スラバヤ日本まつり」を立案したのは、国際協力機構(JICA)から青年海外協力隊として、アイルランガ大人文学部日本研究学科に派遣されている清水千恵さん(28)。日本語を教えながら「面白そう」「楽しそう」と感じたら、すぐに授業やイベントに取り入れる行動派だ。
 スラバヤに赴任した2013年9月当時、教員から学生への一方通行の授業が多く、学生が自ら活動して学ぶ機会が限られていると感じた。そこで大学内で流しそうめんや書道など、日本文化を一緒に楽しむイベントを企画してきた。
 昨年は、学生が中心となりスラバヤ市内の観光マップを作成。今年4月ごろには第二弾として飲食店マップを発刊し、空港や観光案内所、駅などに置く計画を立てている。また、会話の授業では日本人にスラバヤを紹介する練習に取り組む。学生の発表の様子を映した映像をネット配信する予定だ。
 清水さんは2007年から1年半、中国語を学びに北京の大学へ留学した。「日本の文化や日本語を教えてほしいと頼まれる機会が多かった。日本について自分の知識が少ないと気づかされたが、同時に教える楽しさにも気づいた」という。
 今回はショッピングモールを会場に選び、スケールアップしたイベントづくりに奔走する。東ジャワで事業展開する日系企業や、日本と関係のあるインドネシアの企業にイベント参加を呼びかけている。「自分がいなくなっても継続されるようなものを残したい」。スラバヤ日本まつりが、日イの相互理解を深める一歩になってほしいと願う。(毛利春香)

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