AA会議60周年式典へ 4月開催向け準備会合

 ジョコウィ大統領は9日、1955年のアジア・アフリカ会議(バンドン会議)開催から60周年を記念する会議の開催に向け、準備会合を開いた。政府は4月19〜24日にジャカルタ特別州と西ジャワ州バンドン市で首脳会議や関連の催しを開く予定だ。
 大統領は会合の冒頭で、「今年は世界にアジア・アフリカ会議を思い起こさせ、我が国が世界で大きな役割を果たしてきたことを再認識してもらう良い機会だ」とあいさつした。また開催が3カ月後に迫っていることに触れ、会期中の安全確保や交通渋滞対策を中心に迅速かつ入念な準備を進めるよう、関係閣僚らに指示した。
 レトノ外相は会見で、109カ国と25の国際機関を招待すると発表した。首脳会議では開発や福祉、和平の推進に向けた途上国間の協力のあり方について話し合う予定。19〜23日にジャカルタで関連会議を開催、24日にバンドンで記念式典を開く。
 2005年には50周年記念会議がジャカルタとバンドンで開かれた。55年の会議で確立し、世界の民族解放運動にも影響を与えた「バンドン精神」の再興が掲げられ、民族自決や多元主義を確認する新アジア・アフリカ戦略的パートナーシップ宣言(NAASP)が採択された。
 50周年記念会議では当時の小泉純一郎首相が演説で過去の植民地支配について「痛切な反省と心からのお詫びの気持ち」を表明。日本のアジアやアフリカに対する政府開発援助(ODA)について説明した。

◇ アジア・アフリカ会議 1955年4月、西ジャワ州バンドンで開催され、旧植民地国が独立後、欧米諸国を招かずに開催した初めての国際会議。バンドン会議とも呼ばれる。中心となった中国やインド、エジプトに加え日本など29カ国が参加。中国の周恩来首相とインドのネルー首相の「平和五原則」(54年)やスリランカで開かれた「コロンボ会議」(同年)を受け、基本的人権と国連憲章の尊重、すべての民族と国家の平等などを柱とする「バンドン十原則」を宣言した。東西冷戦下で第三世界の非同盟運動を方向づけ、世界の民族解放運動にも影響を与えた。

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