管理職2000ポスト廃止 アホック知事の荒療治 官僚機構改革

 ジャカルタ特別州のアホック知事は年明けに州の官僚機構を大幅に改変した。管理職ポストを2千近く廃止する荒療治。「州は働きたい者だけを必要としている」と厳格化の方針を明確にしている。地元メディアが報じた。

 多くの官庁、企業が4日まで年越しで休む中、アホック知事は2日、中央ジャカルタの独立記念塔(モナス)広場で新管理職の就任式を開いた。アホック氏は中央、北、東ジャカルタの三区長、プラウスリブ県知事を交替。6511の管理職ポストのうち、新・再任したのは4676。1835のポストには該当者がなかった。
 アグス・スラディカ人事局長によると、管理職1835人のうち上級職は「開発加速担当知事チーム」に移った。それ以外の大半の管理職は一般職員に降格した。公務員の解雇には多くの手続きと、汚職事件などでの確定判決など極めて明確な理由が必要となる。アホック氏は昨年から解雇手続きの簡略化にも言及してきた。
 アホック氏は「管理職は少なければ少ないほど良い」と強調し、官僚機構の肥大部分を小さくする狙いと説明した。
 アグス人事局長は「高い評価を得ていた者でも、選ばれない者もいた。おそらくは管理職として不適切な部分があったのだろう」と説明。「降格した者も、評価・試験の結果次第で再び昇格することができる」とした。今後3カ月ごとに管理職の評価を改めていく。
 降格した元管理職のなかには、強面のアホック氏ではなく、昨年末に就任したばかりのジャロット副知事にポストをもらえるよう陳情した者がいる、と取り沙汰された。
 アホック氏は5日「郡長になるなり、経理を呼び出して2500万ルピアを前借りしたいと話した者もいた。早速報告を受けている」とけん制。
 アホック氏はジョコウィ大統領(前知事)とともに知事就任以来、上級職46人を更迭。抜き打ち視察などで現場の規律を高めようとしてきた。

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