前年比で18%減少 11月の自動車販売台数 来年は今年並み

 インドネシア自動車工業会(ガイキンド)によると、11月の自動車販売台数は9万1268台と前年同期比で18.3%減少した。1〜11月までの自動車販売台数も前年同期比で0.2%微減し、112万9564台だった。今年の1〜11月の月間別の販売台数を比べると、11月の販売台数が最も低かった。

 地元メディアによると、政府が11月に補助金付き燃料の値上げを実施したことにより、自動車販売台数が伸び悩んだ。
 二輪・四輪のトップシェアを誇る日系企業の合弁企業のアストラ・インターナショナルのプリヨノ・スギアルト社長は地元メディアに、来年の販売台数は「今年並み」と述べた。来年は燃費の良い自動車の販売が伸びると予測した。中銀の政策金利の引き上げやインフレ率の上昇により、消費者は心理的に購入を控えるとの見方が強い。

■小型商用車の需要伸びる
 ホンダ・プロスペクト・モーター(HPM)は1〜11月までの販売台数を前年同期比約1.7倍まで伸ばした。今年から販売を開始した低価格MPV「モビリオ」が販売台数増に貢献した。
 各セグメントの販売が伸び悩む中、小型商用車は堅調に伸びている。ダイハツ工業本社広報によると、同社小型商用車トラック「グラン・マックス」の11月の販売台数は前年同期比3割増だった。小口配送需要の高まりや保冷・冷蔵向けに使用する顧客の増加が背景にあるという。

■今年の二輪販売は微増
 二輪の11月の販売台数は前年同期比15.2%減少し、58万2331台だった。
 一方で、1〜11月の販売台数をみると、各社軒並み販売台数が伸び悩む中、アストラ・ホンダ・モーターが販売を伸ばし、前年同期比1.6%増の731万815台と全体の販売台数を押し上げた。アストラ・ホンダ・モーターの関係者は販売を伸ばした理由について「スクーターの販売台数が伸びている。主にビジネスで使用されている(カブ型の)ベベックタイプのオートバイからスクーターに移行が進んでいる」と語った。
 二輪車製造業者協会(AISI)のグナディ会長は来年の販売台数について「今年とほぼ同じ800万台を見込んでいる」と述べた。(佐藤拓也)

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