和食でイ人料理人が対決 「いただきますの日」開催 農水省と日経BP主催

 日本の農林水産省と日経BP社は17日、南ジャカルタ・クマンにある料理学校「アーモンド・ズッキーニ」で和食イベント「いただきますの日・ジャカルタ」を開いた。イベントでは、同省が来年1月末京都で開く和食文化発信イベント「和食道」内で開催する、優れた外国人和食料理人を決める大会「和食ワールドチャレンジ2015」の特別出場枠をかけて、インドネシア人和食料理人2人が料理対決。日本食レストラン「割烹 呑」のナスルル・アワルディンさんが勝利した。 

 「いただきますの日」は、日経BP社や共同通信社などが日本で毎月11日に、日々の食卓に関するさまざまなつながりに感謝し、食の大切さを考えるプロジェクト。日経レストラン(日経BP社)編集部の戸田顕司編集長によると、同プロジェクトの一環としてインドネシアの食材などを使い、インドネシア人のために日本食を作ることを目的にイベントを開催した。インドネシアでは日本食料理店が多く、人々の間でも健康思考が高まっている。「日本料理について正しく理解している料理人が和食文化や健康に良いことを伝えてほしい」と戸田編集長は話した。
 料理対決では、「ご飯に合う料理」をテーマに、ナスルルさんが「和牛ゆずステーキ」を日本食料理店「キラキラ銀座」料理人のマルカサン・ハミドさんが「サーモンの鍬(くわ)焼き南国ソース和え」を調理した。審査員はジャカルタなどで日本食料理店を経営する竹谷大世さんや高級居酒屋「炎丸」の富江貴ゼネラルマネージャー、戸田編集長、インドネシアでフードコンサルタントをするウィリアム・ウォンソさんら5人が務めた。盛りつけや日本食の理解度、独創性、おいしさを評価し審査の結果、ナスルルさんが勝利した。ナスルルさんは「感無量。うれしい気持ちでいっぱい」とコメントした。
 竹谷さんは「両者ともに焼き料理だった。ステーキのたれと大根おろしの水分のバランスが良かった」とナスルルさんを評価。富江さんは「ステーキは焼いた後に一度ホイルに包み肉汁を閉じ込めていた。サーモンも鍬焼きの仕方を心得ていた。どちらも日本料理を熟知している。2人とも15年以上の料理人経験があり、すばらしい対決だった」と振り返った。
 来年、京都で開催する「和食ワールドチャレンジ」には一般公募で27カ国・地域から選ばれた外国人和食料理人7人と、特別枠として、ジャカルタとロンドン、シアトルから3人の計10人が出場する。(山本康行、写真も)

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