「単純作業」テーマに短編出品 初参加のイ代表リスキさん TBS主催の映像コンテスト 「DigiCon6 ASIA」
TBSテレビが主催するアジア最大規模の映像コンテスト「第16回DigiCon6 ASIA」の授賞式が15日、東京・丸ビルで開催された。初参加のインドネシアを含むアジア10の国・地域から千作品以上が出品、インドネシアからは9月の国内予選大会で最優秀作に輝いた「ホワイトカラータイム」が紹介された。
同コンテストは、15分以内のアニメや実写映像など独自に制作された未発表作品が対象。女優・映画監督の杉野希妃さんら審査員6人が映像技術やストーリー性などの観点から審査した。
各国の選出団体が国内予選会を主催・審査し、選出された上位4作品が日本で行われる国際大会へ進み競う仕組み。TBSは映像業界の発展が著しいインドネシアを今年から参加国に加えた。
インドネシア予選最優秀作の制作者、リスキ・プラタマ・ノヴィアントさん(23)がインドネシア・ゴールド賞を受賞し、授賞式に出席した。リスキさんは今年までマレーシアの大学で映像技術を学び、友人の協力を得て同作品を制作。単純作業を強いられるサラリーマンを主人公とした短編で、「時間はお金に変えられない貴重なものというメッセージを発したかった」という。国際賞からはもれたものの「このコンテストをもっとインドネシア国内で周知し、デジタル映像業界の活性化を担いたい」と意気込んでいる。
インドネシアのコンテストは、CM制作を手掛けるアオイ・アジア・インドネシアとネット広告事業などを展開するマイクロアド・インドネシアの2社が予選会の運営や審査などを担当。アオイ社の上保裕生代表は「映像クリエイターの才能発掘というコンテストの趣旨に賛同した。インドネシアの若手を世界に送り出す手伝いをしたい」と話している。(斎藤麻侑子、写真も)