「スカパラにしびれた」 20年ぶり、1500人熱狂 サウンズフェア JCCで

 中央ジャカルタ・スナヤンのジャカルタ・コンベンション・センター(JCC)で24日、音楽イベント「サウンズフェア・ミュージック・アンド・アートフェスティバル」が開幕した。同日夜には、日本のバンド「東京スカパラダイスオーケストラ(スカパラ)」がインドネシアに約20年ぶりに登場。超満員の約1500人の観衆を前にライブを行った。

 スカパラのインドネシアでのライブは約20年ぶり2度目。ベースの川上つよしさんは「久しぶりのインドネシアでのライブ。長い月日がたった。とても新鮮な気持ち」と話す。昨年はシンガポールでライブとサイン会を開催。ギターの加藤隆志さんは、シンガポールでインドネシア人のファンから、「『自分の国でもライブを観たい』と言われた。いつかライブをしたいと思っていた」と話した。 
 「サウンズフェア・ミュージック・アンド・アートフェスティバル」の主催者のデウィ・ゴンタさんも「日本で長年にわたり、根強い人気があり、インドネシアでもファンが多い」とスカパラの出演理由を明かした。 
 約75分間のライブでは「ゴッドファーザー〜愛のテーマ〜」や「火の玉ジャイヴ」、「花ふぶき〜愛だろ、愛っ。〜」など全18曲を演奏。ギターやトランペット、ドラムなどメンバー9人が奏でる音色と歌声を披露すると観客は体を揺らし、「アパカバール! インドネシア」のかけ声には手を振って応じた。ライブ終盤には、インドネシアのラップグループ「フェード・2(トゥー)・ブラック」が登場し、スカパラの楽曲「閃光」を一緒に歌い日イの共演も実現した。 
 熱気があふれたライブ終了後、「最高のパファーマンスだった」と語るのは南ジャカルタ在住の渡邉剛さん(32)。スカパラのファン歴は10年以上。同イベントにスカパラが出演すると聞き、知人の力石元さん(60)とともに駆けつけた。「まさかジャカルタでスカパラのライブを観ることができるなんて。夢のような時間だった」と興奮の面持ち。 
 西ジャワ州バンドンから来たフェリー・フルディアナさん(27)は初めてスカパラのライブを観た。「アップテンポなリズムで力強い演奏。思わず体が動いてしまった。しびれた」と笑顔をみせた。 
 同イベントには日本のスカパラだけでなく、各国からアーティストが集結。24日には英国の「マジック!」や台湾の「マイ・スキン・アゲインスト・ユア・スキン」が出演した。最終日の26日は、故マイケル・ジャクソンさんの兄弟4人で結成される米国の音楽グループ「ザ・ジャクソンズ」がイベントを盛り上げた。(山本康行、写真も)

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