JR205系電車、活躍 ジャカルタで第二の人生

 埼玉や東京、神奈川を走った205系電車。車体のラインを赤と黄色に変えて、今、ジャカルタの街を駆け抜けている。今後日本から譲渡された車両が増え、一層存在感を増しそうだ。鉄道土産店でも人気を集めている。
 首都圏の路線を管理・運営する国鉄(KAI)コミューター・ジャボデタベック(KCJ)によると、昨年到着した首都圏の埼京線205系は13本が就役している。さらに今年5月下旬、JR東日本の横浜線で使用していた205系の176両の譲渡が始まった。17日現在、56両が新潟港からジャカルタに到着している。譲渡された205系が全て就役すれば、首都圏で一番見かける車両になるという。205系の存在感は、日本と同等かそれ以上だ。

■土産店、グッズも人気
 南ジャカルタの国鉄マンガライ駅の改札を抜け、右手に3分ほど歩くと、鉄道土産店「プラサスティ」がある。月刊の鉄道雑誌「マジャラ・カー」と提携しており、開店から今年で10年目。8畳ほどの店内には車体の写真がプリントされたTシャツや鉄道関連のDVDなどの土産が並ぶ。
 店一番の売れ筋は「JR205」のロゴと車体がプリントされたTシャツだ。車両の色と走る場所が変わっても「KAI」ではなく、「JR」とプリントされている。Tシャツは1枚7万8千ルピアで、「JR205」のグッズは他にもリュックサックやパズル、ノートもある。
 なぜSLでもない205系の電車グッズがよく売れるのか。店主のデディさんによると、故障が少ないことや椅子やドアの作りに日本で活躍してきた面影を感じるのだという。店の常連ドニーさん(43)は「205系に乗ると、そのまま日本へ連れて行ってくれないかと思う」と言った。「JR205」は子どもが勉強で使うノートの表紙や道端で友人とコーヒーを飲むおじさんのTシャツにも描かれていて、電車もグッズも市民に親しまれているようだ。(月岡亜梨沙、写真も)

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