「失敗恐れず挑戦を」 ホンダの井沼さん講演 アル・アズハル大文学部

 アル・アズハル大学文学部日本研究センターは5日、南ジャカルタのキャンパスで講演会「チャレンジ! 日本に学ぶ」を開催した。文学部日本文学研究学科の高殿良博教授らが企画した連続講演会で今回が11回目。講師に招かれたホンダの現地法人、二輪車製造・販売のアストラ・ホンダ・モーター(AHM)の井沼俊之社長がホンダの企業理念である「パワー・オブ・ドリーム 夢は願えば叶う」をテーマに講演した。
 井沼さんはホンダの創業者である本田宗一郎氏の人柄から話し始めた。「部屋に入ってくるなり皆に大きな声であいさつし、皆を元気づけるような人柄だった」と説明し、それが現在のホンダの基本理念である「人間尊重」につながっていると話した。
 創業わずか6年で英国のマン島TTレースに挑戦したことや失敗した人を表彰するような社風を引き合いに出し、「高い目標を定め失敗を恐れず、挑戦し続けること」を強調した。また自身の経験を振り返りながら「学生時代に感じ考えたことは10年20年経っても変わらない。その本質を今出来る限り見つけてずっと持ち続けてほしい」と学生たちに呼びかけた。
 後半ではインドネシアでのホンダのブランドイメージに触れ、CMの動画を見せながら若者に向けたキャッチコピー「ワン・ハート」について説明した。質疑応答で学生からCMの意図に関する質問があり、井沼さんが「夢を追いかける若者たちを応援し、常にそばに居続ける会社」と答えると、拍手が起こった。
 講演会を企画した高殿さんは「インドネシアの大学は座学が非常に多いので、ビジネスの現場の声を学生に届けたい」と趣旨を説明。講演会に参加した学生のジャトニカさんは「企業理念と社長の個人的な話しを織り交ぜた内容で人生に対する姿勢も学べた。とても刺激になった」と話した。
 次回は6月20日にトヨタの現地製造法人トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インドネシアの野波雅裕社長の講演会を予定している。
(藤本迅、写真も)

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