動物のストレス軽減 州運営で立て直し ラグナン動物園

 ジャカルタ特別州のアホック副知事は10日、南ジャカルタのラグナン動物園の娯楽要素を減らし、教育要素を重視していく意向を示した。動物の死亡が多発した同園の運営改善を進め、国際基準の動物園を目指す。
 副知事は教育施設の要素を重視する理由に、飼育動物のストレス軽減を挙げた。園内でダンドゥットのコンサートなど、娯楽イベントがしばしば開かれ、騒音が与える悪影響が懸念されていた。「これまでに動物の死亡や施設の整備不良などの報告を多く受け取った。今年から改善に取りかかる」と強調。実態調査中とした。
 州政府はラグナン動物園を独自に運営する。これまで、北ジャカルタのアンチョール公園を運営するアンチョール・タマン・インピアンや西ジャワ州ボゴール県チサルアの動物園タマン・サファリなど第三者と協力し運営する案が出ていた。
 州政府は14年度予算案で、ラグナン動物園の再建事業に2520億ルピアを配分した。市民が安価で娯楽を楽しめる場所にするとのジョコウィ知事の意向で、これまでにも多額の予算を投入してきたが、不透明な運営が指摘されていた。
 今月初旬に同園が実施した内部調査では、飼育動物の死亡原因として悪質な飼料などを指摘。フランキー・マンガタス州監査局長は、調査終了後60日以内に改善策を実行するよう求め、改善状況を調べるとしている。
 ラグナン動物園では今年1〜12月初旬までに、少なくとも22匹の飼育動物が死んだ。うちワラビー15匹が園内に侵入した野犬に襲われ、オランウータンの子ども1匹が来園客の与える餌を取ろうとして、水場でおぼれた。

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