アニメ祭典AFA開幕 日本から熱狂的ファンも JCCであすまで

 インドネシア最大のアニメの祭典「アニメ・フェスティバル・アジア・インドネシア(AFAID)」が6日、南ジャカルタ・スナヤンのジャカルタ・コンベンション・センター(JCC)で幕を開けた。8日まで3日間、日本のアニメソング歌手などアーティスト7組が参加した。日本からこのイベントに参加するために訪れた若者もおり、アニメファンの交流が活発化している。
 雨が降る中、午前11時の開場の数時間前から千人超のアニメファンが並んだ。前売りチケット購入者で、チケット交換所前に並んでいた高校生のアングス・ウィリアム・ハイネスさん(16)は「午前9時半に来た」と待ちきれない様子。
 会場のゲート付近ではDJブースが来場者を迎える。「マツケンサンバ」や「ロマンスの神様」など往年のヒット曲が大音量で流れていた。ゲートの看板には「関係者用」「一般」と英語の下に日本語も併記。主催者によると、インドネシア人だけではなく、日本人の参加者にも配慮したという。
 会社員の大塚隆雅さん(20)はこのイベントのために、インドネシアに初めて来た。目玉のアニメソング・コンサートに出演する藍井エイルさんの大ファンで、今年7月には藍井さんが出演したドイツのアニメフェスティバルにも参加した。「いつもと変わらないスタイルで、インドネシアでも日本の文化を表現してほしい」と少し誇らしげだ。
 初日は他にも、通信大手インドサットのイベントにアイドルグループのJKT48が登場し、新曲などを熱唱。7日にはベビーメタルやカラフィナ、フリップサイド、8日にはメインステージでティー・エム・レボリューションの西川貴教さんのトークイベントなどが開かれる。
 1階にはプラモデルを展示する「ガンプラ」など30のブースが並ぶ。地下には同人誌の漫画家が集まる「クリエイターズ・ハブ」、日本のカワイイを発信する「マーブル・ワンダーランド」、メイド・執事喫茶「AFAカフェ」など25のブースがある。コスプレをした若者が来場者と一緒に写真撮影する光景があちらこちらで見られた。
 インドネシア初開催の昨年の会場は中央ジャカルタの国際展示場(JIエキスポ)で、2日間で延べ4万人が来場。今年は3日間に会期を延ばすなど規模を拡大した。
 主催者の一つ、シンガポールのSOZOのショーン・チン社長は「今年は昨年の数倍の来場者を見込んでいる」と意気込む。インドネシアのアニメファンなどの間で認知度も高まり、日本のポップカルチャーを発信し、ファンとの交流を深める一大イベントとして発展させていく方針だ。
(山本康行、写真も)

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